大阪万博・関西万博/フィリピン館、伝統織物からヒントを得たデザイン

24日、フィリピン政府は2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に出展するフィリピンパビリオンの概要を発表しました。コンセプトは「自然、文化、共同体:よりよい未来をともに織りなす」。フィリピンの伝統工芸である「織物」を通じて多様性とつながりの精神を表現し、外観は手編みの籠で装飾されます。建物の設計はフィリピンの建築家カルロ・カルマ氏。施工は浅川組・西尾レントオールJVが担当します。

パビリオンのテーマは「Woven(織りなす)」。建物の主要構造は鉄骨造で、規模は平屋建て約600平方メートル。フィリピン全土から選ばれた編み手たちが、212点の籠を制作します。内部には、全国18地域でつくられたユニークなテキスタイルを展示し、AIを活用した体験スペースも設置。伝統舞踊を披露するステージも設ける予定です。

フィリピン政府代表で観光大臣のクリスティーナ・ガルシア・フラスコ氏は、「万博に参加することで、私たちは愛、団結力、持続可能性、革新性などを伝えていきます。フィリピンの自然の美しさ、歴史、伝統、文化をアピールし、観光や投資につなげたいと考えています。フィリピンをもっと好きになる理由がたくさん見つかることでしょう」と語りました。

大阪市長の横山英幸氏は、パビリオンの参加について「日本とフィリピン、大阪とフィリピンの絆を深めることとなるでしょう」と述べ、日本国際博覧会協会事務総長の石毛博行氏は「フィリピンと日本、そして世界をつなぐかけがえのない場所になることを期待しています」と語りました。

パビリオンの建設は今春に始まり、25日には大阪市此花区の万博会場で上棟式が行われました。2025年3月の完成を予定しています。万博閉幕後は国内で再利用される予定です。

出典元: 日刊建設工業新聞